最新情報

2021-08-15
蘇州の横町にいる職人たち

要旨:

蘇州古城の横町は小さいながら、優れて巧みである。外には賑やかな都市であるが、内には物静かでのんびりした雰囲気が溢れている。絶技を把握する職人たちはここで働いている。彼らは仕事に一生をささげ、絶妙の技術で過去と現在を繋ぎ、人々によりリアルな蘇州を認識させる。

本文:

蘇州において、横町にいる職人たちであろう、その外にいる観光客であろう、みんなそれらの古い手工芸に新たな定義をつけた。伝統的な手工芸は一つの作品だけではなく、人々の日常生活までに溶け込んだ。

シルクから生まれた異国情緒

太湖の流域から生まれた良質なシルクは、蘇州の刺繍、蘇州の扇子、コスチュームなどに原材料を提供したため、蘇州がその名に恥じない「シルクの都」となった。

シルクの生産プロセスは「糸繰」「制織」「染色と仕上げ」という三つの部分からなる。「直接捺染法」「捺染法」「防染法」などの色々な染色法にたよって、蘇州のシルクは多彩になれた。

宋錦の革新と日常

中国には、十四種類の織物では「錦」の技工と仕組みは一番複雑である。蘇州の宋錦は宋王朝から始まり、南京の雲錦、四川の蜀錦と一緒に「中国の三大名錦」と呼ばれる。宋錦は一番風雅な文人の趣に溢れ、つや消しの素地なので、華やかながら眩しくなく、尊いながら表に出なく、「最高の錦」とも呼ばれている。

ところが、伝統的な宋錦は非常に高くて、普通の人はめったに見えない。今、多くの職人たちはこの技工を引継ぎ、人々の日常生活に溶け込まれるように一生懸命頑張っている。場合とニーズによって、現代人の美意識に合わせるように色彩と模様を調整する。

桃花坞木版画における歳月

中国の明王朝から始まった蘇州の桃花坞木版画は、清王朝の中期に全盛期を迎えたため、昔から「姑蘇版画」と呼ばれ、日本の浮世絵に影響も与えた。過去の蘇州では、地方の習慣によって、木版画を使うのは新年の時だけでなく、異なる祝日と節気にもそれなりの木版画のテーマがあり、人々の日常生活を反映している。

桃花坞木版画の技工は念入りで、構図がまとまりがあって、色彩が明るくて鮮やかである。画稿、版木に字を彫ること、色刷りという三つの製造プロセスは20回の小さな作業手順を含めている。職人たちは原稿を描き、版木に字を彫り、一回一回捺染した後で、木版画がやっと完成された。

蘇州の横町にいる職人たちは芸術を示している同時に、人々の生活の変遷も展示している。人々は伝承が感じられ、過去の技巧を再現し、自分の手で過去と未来を作り出す。