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2022-06-13
網師園の夜の花園で、蘇州の古雅を楽しむ

蘇州は「水の天堂」と呼ばれるので、水遊びに絶好な季節夏になると、この蘇州に旅をしないと!今回ご紹介するのは昼間の暑さを避けて夜を遊びつくす方法である。素晴らしいショーが上演される網師園の夜の花園、夜景を見るなら、定番とされる江南水辺の七里山塘。夏の夜を存分に楽しもう。

網師園は「小園極則」と称されている。狭い敷地ながらその中に中国庭園の美が凝縮された見事な中国庭園で、面積の広い庭園より劣ることなく、趣がある。網師園はただの庭園ではなく、昔は私家庭園であった。持ち主は何回も変わったが、当時の文人ばかりのが共通点で、各自作った詩と石碑などが園内に残られている。何代もの持ち主の手によって設計され、改造され、ようやく今の精緻な古典庭園になった。


園林の夜景

それに、夜間でも開放するのは蘇州古典庭園の中では網師園しかない。いくら精緻で雅致な庭園でも、夏の暑さと観光客の人ごみにまけて、趣を楽しむ余裕がなくなるだろう。むしろ夜に一時間半をかけて、精巧な夜花園を楽しむほうがよいのでは。しかも、色々園内限定なショーが行われているので、実に逃せない体験である。夏の夜、昼間の暑さは去ってゆく、風は一層人を気持ちよくする。灯篭を持っている侍女に案内され、この世のものではないほど美しい夜花園に覗いてみよう。ライトアップしている網師園は人を驚嘆させる美がある。昼間に見逃せやすい細かいところは光に照らされ、普段と異なる美がそこにある。

夏の夜の饗宴

侍女に変装しているガイドは案内してくれる。園内には評弾、蘇劇、古琴演奏、笛と簫(縦笛の一種)の演奏、古筝演奏、江南糸竹演奏(「糸」は弦楽器、「竹」は管楽器;琴、瑟、笛などの楽器の総称)、古典踊りなど8種類のショーがある。各ショーは園内の異なるところで上演し、演奏する者は伝統服装を着て、この古典の環境で古典のショーを演じる。

その中で、一番人の目を引くのは崑劇(中国の伝統劇)の名シーンのショーである。完璧なメークをして、綺麗な服装を着て、美しいリズムを歌っている演出者たちはこの雅致な庭園と一体化になり、歌詞が分からなくてもこの古典な雰囲気にそめられるだろう。

江南夜色

夜の山塘河は小橋と流れている川、白壁に黒レンガ、川に沿って建てられた人家はまるで絵である。夜になると、店前の紅灯篭は次々と点灯され、周りの景色も優しく雰囲気になる。これはまさに絵の中の江南水郷。小舟に乗り、この絵のような夜景を楽しもう。